コラム
予約のダブルブッキングを防ぐ台帳の整え方
予約の受け口が増えるほど、同じ枠を二重に押さえる事故は起きやすくなります。台帳の1本化と重なりの検知を、運用の手順とあわせて確認します。
予約が重なる理由は、経路が複数あること自体にある
電話・来店・Web予約・他の予約サイトなど、予約を受け付ける経路が複数あるお店ほど、同じ日時の同じ席やスタッフを別の経路で二重に押さえる事故が起きやすくなります。原因はたいてい担当者の不注意ではなく、経路ごとに別の台帳を持っていること自体にあります。電話は電話メモ、来店受付は手書きの予約簿、Web予約は専用のカレンダー。分かれていると、どれが最新かを毎回突き合わせる必要が生まれ、突き合わせが1回遅れるだけで重複が生まれます。
対策は、経路を1つに絞ることではありません。電話や来店といった経路そのものは店の営業スタイルとして残したまま、「どの経路から入った予約でも、最終的に同じ場所に記録される」状態を作ることが対策になります。以下では、その台帳の持ち方と、実際にシステムが重なりを検知する仕組みを分けて説明します。
台帳が分かれている店舗ほど、開店前や休憩時間に「電話メモとWeb予約を見比べて食い違いがないか確認する」作業が発生します。この確認作業は件数が増えるほど時間がかかり、確認そのものを飛ばしてしまう日が出てくると、そこからダブルブッキングが生まれます。台帳を1つにまとめる目的は、突き合わせの手間そのものをなくすことにあります。
受け方が違っても、記録する台帳は1つに決める
CALVOでは、スタッフが管理画面から手入力した予約(電話・来店・他媒体経由の登録など)と、お店のWeb予約ページから直接入った予約が、どちらも同じ予約カレンダーに並び、受付経路を示す区分で分けて記録しつつ、表示上は同じ1つの一覧・カレンダーに載る形になっています。
つまり「電話で受けた予約は紙のノートへ、Web予約は画面の中だけ」という分裂は起きず、経路ごとに別の台帳を持たず、この1つのカレンダーだけを正として運用を決めることが重複防止の土台になります。逆に、Web予約の画面だけを見て電話予約を別管理していると、CALVOが持っている重複チェックの効果が及ばなくなる点は運用側で注意が必要です。
| 電話・来店で受けた予約 | スタッフが管理画面から入力し、同じカレンダーに記録される |
|---|---|
| Web予約ページで受けた予約 | お客様の操作がそのまま同じカレンダーに記録される |
| 他の予約サイト経由の予約 | 連絡を受けたスタッフが管理画面へ入力する(自動連携は無し) |
受付の順番と枠の持ち方を先に決めておく
台帳を1つにまとめても、受付の順番があいまいなままだと、結局は現場の判断で重複が生まれます。台帳を1本化する前に、次の4点を決めておくと運用が安定します。
- 予約を確定させる単位(席・卓・スタッフのどれを「枠」として押さえるか)を先に決める。単位が曖昧だと、同じ席を別の担当者が別々に確保してしまう
- 電話・来店の口頭受付は、その場で管理画面へ入力してから会話を終える。後回しにする時間が長いほど、その間にWeb予約や別の担当者が同じ枠を先に確定させやすくなる
- 他の予約サイトから連絡が来たときの入力担当と入力までの許容時間をあらかじめ決めておく(担当者任せにすると連絡から入力までの遅れが読めない)
- 予約と予約の間に清掃・準備の時間をどれだけ持たせるかを、枠の長さとして最初から予約に含めておく(前後の空き時間を目安で運用すると、担当者ごとにずれる)
この順番はCALVOが自動で決めてくれるものではなく、店舗ごとの運用ルールです。台帳を1つにまとめることと、受付の順番を決めることは別の対策であり、両方が揃って初めて重複を減らせます。
管理画面からの予約登録も、枠の重なりを確認してから確定する
CALVOは、管理画面から予約を新規登録・変更するとき、指定したスタッフや卓などのリソースが、その時間帯で別の予約に既に押さえられていないかを確認します。重なりが見つかった場合は登録を止めてエラーで知らせ、Web予約ページ側が案内する空き時間の候補も、同じ「既存の予約と重なっていないか」の判定を経て絞り込まれているため、電話受付で管理画面から確定させた予約がある枠は、その後のWeb予約の空き枠一覧にも出てきません。
この重なり確認は受付経路を区別せずに行われるので、「電話で確定した予約」と「Web予約で確定した予約」のどちらが先でも、後から入ってきた側が同じ枠を取ろうとすれば止まりますが、飛び込み来店の多い飲食店で営業時間外や空き状況の外でもスタッフの判断で受け付けたい場合は、管理画面からの登録に限り営業時間や休業日の制約を意図的にかけていません(それでも、リソースの重なりだけは確認されます)。
運用メモ
店舗設定で「重複予約を許可する」をオンにすると、管理画面から手動で予約を登録・変更するときだけ、この重なり確認を行わずに登録できるようになります。立ち飲み席やフリー入店のように、同じ枠に複数のお客様を意図的に入れたい店舗が管理画面側の登録に限って使う設定で、Web予約ページの空き表示や予約の成立には影響しません。Web予約ページは、この設定のオン・オフに関わらず、常にリソースの空き状況で枠を出します。通常の個室・卓予約では、この設定はオフのままにしておくのが安全です。
他の予約サイトの枠は、自分で閉じる運用を決めておく
CALVOには、他社の予約サイトや集客媒体と予約を自動で同期する機能はなく、他の予約サイトから予約を受け続けている間、CALVOの台帳が埋まったからといって、その媒体側の在庫やカレンダーが自動で更新されることはありません。他媒体を併用する店舗は、CALVO側で枠が埋まったタイミングで、その媒体の管理画面から在庫を閉じる(または休止にする)操作を、誰がいつ行うかまで運用として決めておく必要があります。
媒体側の在庫の閉じ方は媒体ごとに操作が異なるため、契約している媒体の管理画面のヘルプで確認してください。CALVO側でできることは、電話・来店・Web予約という自社側の経路をまず1つの台帳にまとめ、他媒体からの連絡が来た時点で確実に反映することです。
他媒体を複数併用している場合は、「最終的にどの台帳が正しいか」を先に決めておくことも大切です。CALVOの1つの台帳を正として運用すれば、他媒体からの連絡が来たときにやることは「CALVOへ入力する」の1つだけになり、逆に他媒体側を正にしてしまうと、媒体の数だけ確認先が増えてしまいます。
普段使うカレンダーからも予約を見えるようにする
CALVOは、店舗単位・スタッフ単位で外部カレンダー向けの配信用URLを発行できます。発行したURLをGoogleカレンダーなど手元のカレンダーアプリに登録すると、経路を問わず、キャンセル・無断キャンセルを除く予約をそのアプリからも確認できます。
このURLは推測されにくい形式で発行され、不要になった場合は管理画面からURLを再発行して古いURLを無効にできます。スタッフ個人のスマートフォンのカレンダーへ自分の予定だけを表示させたい場合や、店長が複数店舗の予定をまとめて手元のカレンダーで見たい場合など、CALVOの管理画面を開かずに予約状況を確認したい場面で使えます。
まとめ:台帳を1つにし、確認する順番を決め、他媒体は手動で閉じる
複数の予約経路を持つ店舗でダブルブッキングを防ぐには、(1)電話・来店・Web予約を同じ1つの台帳に記録すること、(2)受付の順番と枠の単位を先に決めておくこと、(3)重なりが起きた場合にシステム側で止められる範囲を理解して運用に組み込むこと、(4)自動連携のない他媒体は手動で在庫を閉じる運用を決めておくこと、の4点が土台になります。まずは自社の電話・来店・Web予約をCALVOの1つの台帳へ集めるところから始めると、重複の芽を早い段階で減らせます。
埋まった枠がWeb予約の空き時間からどう外れて見えるかは、デモ店舗のWeb予約ページで確認できます。